日本臨床外科医学会雑誌
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鼠径ヘルニアに起因した大網捻転症の1例
西脇 慶治神谷 保廣佐藤 幹則松本 幸三三島 晃竹内 寧大久保 憲宇佐見 詞津夫小谷 彦蔵
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1992 年 53 巻 8 号 p. 1977-1981

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抄録
鼠径ヘルニアに起因した大網捻転症の1例を報告し,本邦報告70例の文献的考察を加えた.
症例は40歳男性で下腹部痛を主訴に来院した. 3年前より右鼠径ヘルニアが存在したが,腹部不快感が出現した2日前よりヘルニアの脱出はみられなくなった.下腹部全体に腹膜刺激症状を伴う圧痛があり,最強点は右側にあった.急性虫垂炎の診断にて開腹するに,右内鼠径輪部,前腹壁および直腸前壁の3カ所に癒着した大網が, 2カ所で捻転を起こし循環不全に陥っていた.捻転部大網を切除し,鼠径ヘルニア根治術を行い軽快退院した.
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