日本臨床外科学会雑誌
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回腸と胃に異時性に発生した悪性リンパ腫の1例
今 博小棚木 均柳田 龍一
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1998 年 59 巻 2 号 p. 575-578

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抄録
回腸と胃に異時性に発生した悪性リンパ腫の1例を経験した.症例は61歳男性.平成2年1月に腸閉塞症状が出現.回腸末端に腫瘍を認め,術中迅速診にて悪性リンパ腫と診断されたため回盲部切除術を施行した.平成7年9月心窩部痛が出現.胃内視鏡検査と生検で悪性リンパ腫と診断され,幽門側胃切除術を施行した.組織像は回腸,胃ともLSG分類のnon-Hodgkin lymphoma, diffuse, large cell, B cell typeであった.胃切除後19カ月経過した現在,再発の徴候はない.悪性リンパ腫の腸管と胃の重複発生は少なく,さらに,腸管-胃の順に異時性に発生した例はわれわれの検索しえた範囲では見当たらず,極めてまれな症例と思われた.
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