日本臨床外科学会雑誌
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原発性肺癌手術例の同時性重複癌の検討
神崎 正人毛井 純一村杉 雅秀松本 卓子桑田 裕美舘林 孝幸兼安 秀人前 昌宏大貫 恭正新田 澄郎
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1999 年 60 巻 1 号 p. 14-16

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抄録

当科で経験した同時性重複癌の臨床的検討を行った.同時性重複癌は原発性肺癌切除544例中18例 (3.3%:男性15例,女性3例)に認められ,重複癌臓器は,肺,胃が各5例,大腸2例,食道,腎,肝,前立腺,甲状腺,子宮が各1例であった.肺癌が第1癌の症例は8例で,第2癌の症例は10例であった.
第2癌の発見は,第1癌の術前検査,術後早期の経過観察中に発見されることが多かった.
18例の累積生存曲線 (5年生存率30.0%) は,全肺癌手術症例 (5年生存率37.7%) とほぼ同様であった.

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