市立吹田市民病院外科
市立吹田市民病院病理
1999 年 60 巻 9 号 p. 2502-2506
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
症例は21歳の女性.下腹部痛を主訴に来院し,直腸指診で後壁に軟らかい腫瘤を触知した. CT, MRI,経直腸的超音波検査で前仙骨部の嚢胞性腫瘤と診断し,経仙骨的腫瘤摘出術を施行した.病理学的検査では,嚢胞壁は重層扁平上皮で覆われ皮膚付属器は認められず, epidermoid cystと診断した.前仙骨部に発生するepidermoid cystの本邦報告例は31例であり,悪性腫瘍や感染を合併する可能性もあり,完全な腫瘍の切除が肝要と考えられた.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
日本臨床外科医学会雑誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら