日本臨床外科学会雑誌
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von Recklinghausen病に合併したgastrointestinal stromal tumorの2例
上原 圭介長谷川 洋小木曽 清二塩見 正哉籾山 正人伊神 剛太平 周作
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キーワード: von Recklinghausen病
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2000 年 61 巻 12 号 p. 3227-3231

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抄録

von Recklinghausen病 (以下R病) に合併した gastrointestinal stromal tumor (以下GIST)の2例を経験したので報告する.症例1は49歳,男性で主訴は吐血.上部消化管内視鏡検査にて十二指腸水平部に隆起性病変を認め, CTではTreitz靱帯付近に充実性腫瘍を認めた.開腹すると十二指腸上行部に粘膜下腫瘍を認め,十二指腸空腸部分切除術を施行した.症例2は68歳,男性.直腸癌にて低位前方切除術を施行時,小腸粘膜下腫瘍を発見したため,小腸部分切除術を施行した.免疫組織化学的検査では,腫瘍はともにc-kit陽性を示し,狭義のGISTと診断した. R病に合併する非上皮性腫瘍の大部分は神経原性とされてきたが,免疫組織化学的検査の発達により,今後,狭義の GIST の範疇に含まれる症例が増加すると考えられた.

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