日本臨床外科学会雑誌
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長期生存中の食道原発小細胞癌の1例
高田 実竹之内 伸郎
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2002 年 63 巻 2 号 p. 357-360

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抄録
症例は61歳男性.食事時のつかえ感を主訴に来院.内視鏡施行し,食道下端に易出血性,ルゴール不染の全周性の狭窄,バリウムにて腹部食道に6cmの2型の腫瘍像を認めた.食道癌の診断にて,胸部食道全摘,胸骨後胃管食道吻合術施行. Lt, 2型, 6.0×4.Ocm, T3, N1, M0, Stage IIIであった.病理組織学的に小細胞癌であったため術後放射線治療(40Gy/16回,鎖骨上・縦隔)を行った.術後経過良好にて退院し,術後4年8カ月経た現在再発なく外来通院中である.食道小細胞癌は頻度は少ないが悪性度が高く予後不良な疾患である. 2年以上生存した報告例では手術,化学療法,放射線療法などを組み合わせた治療を行っている.食道小細胞癌に対し,切除,術後放射線治療を加えた結果,再発無く長期の生存が得られているため報告した.
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