日本臨床外科学会雑誌
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小腸の器械吻合部の遅発性出血によりショックとなった1例
平松 和洋長嶋 孝昌水上 泰延長谷川 雅彦伊藤 之一松下 晃三新美 清章綿貫 博隆
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キーワード: 吻合部出血
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2002 年 63 巻 2 号 p. 392-394

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抄録
症例は64歳男性.貧血の精査中, CTにて腹腔内腫瘍を指摘され開腹術にて小腸gastrointestinal stromal tumor (GIST)と診断された.空腸部分切除を行い,再建に器械吻合によるfunctional end to end anastomosis (以下FEEA)を施行した.術後第9日目より多量の下血がみられ翌日にはショック状態となった.緊急腹部血管撮影を施行し静脈相で空腸吻合部にpooling signとextravasationを認めたため吻合部出血と診断し,吻合部を含めた小腸部分切除を施行した.この後出血は完全にコントロールされ術後1年の現在再出血をみていない.病理学的にstaple lineに沿った吻合部粘膜に多量の赤血球を伴う鬱血を認め, FEEAによる遅発性小腸出血と診断した.
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