日本臨床外科学会雑誌
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結核性脾膿瘍に対して腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した1例
中鉢 誠司黒川 良望中村 隆稲沢 慶太郎石山 智敏松本 秀一
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2002 年 63 巻 7 号 p. 1804-1808

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抄録

結核性脾膿瘍は稀な疾患で,現在まで本邦報告例は十数例である.今回結核性脾膿瘍に対して腹腔鏡下脾臓摘出術を施行した症例を経験した.症例は27歳,女性.平成11年1月脊椎カリエス術後,脾臓に膿瘍形成が認められた.抗結核剤の投与にて縮小傾向認められず,当科紹介された.腹部CTにて脾臓に低吸収域の腫瘤を認め, MRIではT1, T2強調とも低信号であり,真菌症や結核腫,また充実性腫瘍も疑われ腹腔鏡下脾臓摘出術を行った。脾臓に約4cmの被膜形成のみられる黄白色チーズ様内容物を有する膿瘍を認めた.抗酸菌染色では陰性であったが,乾酪壊死およびLanghans型巨細胞を認め,また結核菌に対するPCR陽性であったことから結核性膿瘍と診断した.結核性脾膿瘍に対し,診断と治療を兼ね腹腔鏡下脾臓摘出術を行った症例を経験したので文献的考察を加え報告する.

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