日本臨床外科学会雑誌
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外胆汁瘻とbilomaを合併した総胆管結石症の1例
二村 直樹松友 将純市橋 正嘉多羅尾 信阪本 研一
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キーワード: 外胆汁瘻, 総胆管結石
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2003 年 64 巻 2 号 p. 426-430

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抄録
外胆汁瘻とbilomaを合併した胃切除後総胆管結石症の1例を経験したので報告する.
症例は47歳の男性.主訴は腹壁からの胆汁流出であった.既往歴として15年前に十二指腸潰瘍にて幽門側胃切除術をうけていた. 1994年8月6日,突然に上腹部正中の創部から胆汁の流出があり当院へ受診した. CT検査では,肝にbilomaの多発,総胆管に結石,正中に腹壁から腹腔内への瘻孔を認めた.最大のbilomaは肝外側区域に約7.5cm大であった.瘻孔造影では瘻孔と胆管が描出され,総胆管末端に結石を認めた.外胆汁瘻, bilomaを合併した総胆管結石症の診断で手術を行った.手術所見では肝円索から肝下面に沿って瘻孔が認められた.胆嚢を摘出した.総胆管を切開して結石を1個摘出し, Tチューブを挿入した.腹壁の瘻孔は切除し,腹腔内の瘻孔にチューブを挿入して別の腹壁から体外に出した.術後経過は良好であった.
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