日本臨床外科学会雑誌
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非観血的内瘻術により治癒した膵頭十二指腸切除術後の難治性膵液瘻の1例
玉井 秀政園山 輝久萩原 明於山岸 久一
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2003 年 64 巻 2 号 p. 449-452

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抄録
膵頭十二指腸切除術後の膵空腸吻合縫合不全,膵液瘻は今日においても治療に難渋する合併症である.今回,われわれは膵頭十二指腸切除術後の難治性膵液瘻に対して非観血的に内瘻化し,良好な結果を得たので報告する.症例は71歳の男性.下部胆管癌の診断で膵頭十二指腸切除術を施行.膵管チューブ抜去後に,膵空腸吻合部ドレーン孔より膵液瘻を生じたが,自然治癒し退院した.退院後1週間目に膵液瘻が再燃し,再入院となった.瘻孔より膵管と対側腸管内にカニュレーションできたことより,局所麻酔下に瘻孔を通してendoprosthesisを両者間に橋渡しする形で留置し内瘻化した.難治性膵液瘻の治療として,非観血的内瘻術は低侵襲で非常に有効な治療法であると考えられた.
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