日本臨床外科学会雑誌
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門脈ガス血症をきたしたnonocclusive mesenteric ischemiaの1例
小島 由光
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キーワード: 門脈ガス血症
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2004 年 65 巻 3 号 p. 730-734

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抄録
53歳の男性患者が他院にて腸蠕動促進剤や浣腸の処置を受けた後,腹痛および嘔吐をきたし,腸閉塞が疑われ紹介された.腹部超音波検査で拡張した小腸と門脈ガスを認め,腹部CT検査でも同様であった.腹部理学的所見および血液生化学検査が比較的軽症を示していたために保存的治療を試みたが,漸次腹膜刺激症状およびアシドーシスの増悪を認めたため,発症18時間後に開腹術を施行した.開腹所見ではTreitz靱帯直後から約1mの空腸が壊死膨満しており,これを切除吻合したが,壊死腸管の病理診断では,腸管の出血性壊死を認めるものの腸間膜動静脈に血栓,血管炎などの特異な所見を認めず,非閉塞性腸管虚血症と診断した.腸管壊死に伴う門脈ガス血症は死亡率52%と予後不良であるが,重篤な基礎疾患を認めず,壊死腸管が広範に及ばない場合には,手術治療ならびに腸間膜血流の補助療法で良好な結果が得られる可能性が示唆された.
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