臨床血液
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パネルディスカッション1
薬物による血液障害
薬剤性血液障害
—四国地区—
土岐 博信
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ジャーナル 認証あり

1991 年 32 巻 7 号 p. 712-713

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抄録
四国地区(愛媛県)での血液専門医のいる病院において薬剤性血液障害の症例調査をおこなった。21症例が集まり,基礎疾患別では慢性関節リウマチ(RA) 12, 脳腫瘍2, 肝硬変2, 癲癇,神経痛,関節痛,甲状腺機能亢進症,IBL様Tリンパ腫各1例であった。再生不良性貧血の原因と考えられた薬剤は,メタルカプターゼ,シオゾール,ボルタレン,エメサイド,白血球減少の原因と考えられた薬剤は,セフォビット,セパトレン,メルカゾール,スルピリン,アレビアチン,セファメジン,メタルカプターゼと多種であった。今回の調査ではこれらの薬剤がどのような機序で血液障害をおこしたかは不明であった。RA患者に多くみられたことは,免疫異常やHLA関連反応,異常代謝による血液幹細胞の抑制などが推測され,今後の研究が必要である。
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© 1991 一般社団法人 日本血液学会
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