臨床血液
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症例
VEP-IFN-αが奏効した非分泌型plasma cell leukemia(BJ-κ型)の1例
正木 康史清水 史郎竹下 昌一福徳 雅章吉岡 律子荒井 俊秀広瀬 優子菅井 進紺田 進滝口 智夫
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1994 年 35 巻 6 号 p. 562-568

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抄録

Plasma cell leukemiaは,通常予後不良の疾患として知られている。今回われわれはVEP-IFN-αが奏効した非分泌型plasma cell leukemia(BJ-κ型)の1例を経験したので報告する。症例:82歳,男性。るいそうと脱水で入院。IgG·IgA·IgM著減,高Ca血症,腎障害,血中β2-MGの増加を認めた。白血球数30,100/μlで64%をplasma cellが占めており,骨髄では80.4%を占めていた。Light chain-κ鎖のみcytoplasmic Ig (C-Ig)が陽性であった。血清・尿中免疫電気泳動ではM-bowは認められなかった。VEP-IFN-α療法開始後,plasma cellは末梢血・骨髄共に著減し,IgG·IgA·IgM量は正常化した。同療法6クールの投与後寛解が維持され,更に2クールの強化療法を施行した。他の原因(偶発的気道閉塞)で死亡するまで12カ月間生存し,血液学的に明らかな改善を認めた著効例と考えられた。

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© 1994 一般社団法人 日本血液学会
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