抄録
ステロイド,摘脾抵抗性ITP症例に対しCVP化学療法を施行したところ,良好な反応が認められた。難治性ITP症例に対するCVP化学療法の反応性,副作用について報告する。<症例>54歳,女性。90年6月,近医でITPと診断されステロイド治療(PSL 80 mg/day)をうけるが反応せず,γ-グロブリン(γ-gl)大量療法,血小板輸血療法を受けていた。91年9月本院転院。pl 1.6万/μl, PAIg G 495 ng/107 cells, 骨髄巨核球数は250/μl, CD4/8 1.36。91年12月9日摘脾術施行するも無効。γ-gl大量療法にのみ反応がみられ,頻回に投与した。ステロイドパルス療法が一時有効であったのでCVP療法を施行,2コース後,血小板数18万/μlまで上昇した。難治性ITP症例では,ステロイドパルス療法などの強い免疫抑制療法が有効であれば,化療の適応があると思われる。