臨床血液
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臨床研究
T細胞性腫瘍におけるTAL1遺伝子の解析
菊地 陽小林 茂俊花田 良二森脇 浩一山本 圭子藤本 純一郎金子 安比古山森 俊治三輪 啓志北 堅吉林 泰秀
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1998 年 39 巻 4 号 p. 259-266

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抄録
TAL1遺伝子の部位特異的欠失について,小児および成人のT細胞性腫瘍99例の臨床検体を用いて,サザンブロッティングとPCR法により検討した。この欠失は小児T細胞型急性リンパ性白血病(T-ALL) 44例中10例で認められたが,小児T細胞型非Hodgkinリンパ腫20例および成人T細胞性腫瘍35例では認められず,小児T-ALLに特異的な遺伝子変化と考えられた。これらの10例は,表面マーカーではCD1-, CD2+, CD4-, CD7+, CD10-の共通点を持ち,この欠失をもたないT-ALLに比べ,有意に良好な予後を示した。また,この欠失を利用して2症例においてPCR法による微小残存腫瘍(MRD)の検出を行った。1例では寛解期にも持続的にMRDが検出されたが,他の1例では白血病クローンは初診時にのみ検出された。この欠失を有する症例が小児のT-ALLのなかで,一つのsubgroupとなるのかどうかは今後の検討課題である。
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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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