臨床血液
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症例
悪性リンパ腫再発時に発症し,肝炎後に軽快を認めた二次性赤芽球癆
蔵本 憲小田 健司勝谷 慎也藤井 輝久阿部 和弘今村 展隆木村 昭郎
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1998 年 39 巻 4 号 p. 290-296

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抄録
47歳,男性。平成5年脾腫を自覚。摘脾により非Hodgkinリンパ腫(Follicular mixed, B cell type: Stage ISA)と診断された。平成7年5月より貧血が進行し,平成7年7月当科入院となった。入院時検査にて悪性リンパ腫(ML)再発によるリンパ腫細胞の骨髄浸潤と赤芽球癆(PRCA)の合併を認めた。入院後,化学療法によりMLは改善したが,PRCAはMLの寛解後も軽快傾向を示さなかった。ML非寛解時のB型肝炎増悪後にPRCAの一過性の軽快を認め,またML寛解時の帯状疱疹に伴う肝障害後にはPRCAの持続的な軽快を認めた。本症例におけるPRCAの成因として,患者血清添加コロニーアッセイの結果より自己のCFU-Eに対する液性抑制因子の関与が考えられた。また,本症例の如く肝炎後にPRCAが軽快することは稀であり機序は不明であるが,免疫状態の変化が推察された。
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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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