臨床血液
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症例
α-interferonとhydroxyureaにより長期にわたり骨髄低形成をきたした慢性骨髄性白血病
本村 茂樹酒井 リカ富田 直人藤巻 克通服部 美智子藤沢 信毛利 博高橋 直樹丸田 壱郎児玉 文雄大久保 隆男
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ジャーナル 認証あり

1998 年 39 巻 4 号 p. 302-307

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抄録
症例は48歳,女性。慢性骨髄性白血病にて平成8年11月に受診した。白血球数は404,000/μlあり,外来にてhydroxyurea (HU)による治療を開始した。平成9年1月29日よりα-interferon (IFNα) 600万単位,連日投与へ変更したが,6日間で白血球が19,600/μlから56,800/μlへ増加したため,HU 2,000 mgを併用した。白血球数が10,000/μl以下となったため,2月27日よりHUを500 mgへ減量し,4月4日よりIFNαを600万単位,週3回とした。5月から月経が再び始まり,貧血が進行した。また,同時に汎血球減少も進行した。骨髄生検では著明な低形成であり,Ph1染色体も残存していた。現在7カ月が経過したが,回復を認めていない。同様の報告は詳細の記載されたものが本例をふくめ9例あり,1例はIFN単独投与,8例が抗癌剤による前治療が行われていた。IFNによる免疫学的機序や抗癌剤との併用が原因と考えられるが,著明な骨髄低形成は致死的であり,今後,IFNを投与する際にはこのような副作用があることに注意する必要がある。
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© 1998 一般社団法人 日本血液学会
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