抄録
現在,いくつかの赤十字血液センターでは末梢血幹細胞移植(PBSCT)研究協力を実施しているが,まだ施設間における手技,試薬等の統一標準化には至っていない。中でもコロニーアッセイの技術レベルは臨床判断にも影響をおよぼすと考えられるのでアッセイ法の手順,試薬,算定基準の標準化が必要である。このため,試薬の赤十字施設内標準化のための試みとして,自家試薬および各メーカー(A社,B社,C社の3社)市販キットの比較評価試験をおこなった。その結果,A社キットがもっとも良好な結果を示した。すなわち,他試薬に対し有意(P<0.05)に高い形成コロニー数を認めた。また,検定項目CFU-GM, BFU-E, 総コロニー数のすべてについて自家試薬との良好な相関(r=0.738, r=0.802, r=0.969)を示した。同時再現性には問題が認められず,仕様表示有効期間も-20°C, 2年と検定試薬中最長であり,本試薬の有用性を示唆した。