抄録
血管免疫芽球性T細胞リンパ腫(AILT) 11例の臨床像と予後を検討した。年齢39歳∼85歳(中央値62歳)。全例病期III期以上で,B症状,肝脾腫,皮疹,胸腹水,多クローン性高ガンマグロブリン血症などが認められた。病理所見ではAILT with hyperplastic germinal centers 3例,typical AILT 4例,AILT with numerous clear cells 4例の3型に分類された。多剤併用化学療法が10例,自家末梢血幹細胞移植が1例に行われ,CR7例,PD4例で奏効率は63%, 生存期間中央値は20ヶ月であった。生存期間が122ヶ月に至る例も認められ,AILT with hyperplastic germinal centers症例や骨髄浸潤陰性例で長期生存が認められた。AILT症例は生存期間に幅があり,今後さらに症例を蓄積し,予後因子の解析,層別化が必要と思われた。