臨床血液
Online ISSN : 1882-0824
Print ISSN : 0485-1439
ISSN-L : 0485-1439
症例報告
AIM療法および局所放射線照射により加療し長期寛解を得ているLangerhans細胞肉腫
清水 郁夫武田 航桐原 健彦佐藤 慶二郎藤川 祐子植木 俊充住 昌彦上野 真由美市川 直明小林 光渡辺 正秀上原 剛中村 栄男
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2012 年 53 巻 11 号 p. 1911-1915

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抄録
67歳女性。2006年5月から右鼠径腫瘤を自覚し,CTで右鼠径から総腸骨動脈周囲に病変を認め18F-FDG-PETでは同部に集積を認めた。生検の結果Langerhans細胞肉腫と診断された。免疫染色ではMIB1 index 30%を認めた。軟部肉腫に対して有用性が報告されているdoxorubicin, ifosfamide, mesna (AIM)療法による化学療法5コースを施行し,残存病変に対し放射線照射を追加した。2008年に頸部再発をきたしたが追加照射を行い,現在に至るまで4年間寛解を維持している。本疾患はまれであり標準的治療レジメンはいまだ確立されておらず,AIM療法は選択肢として考慮しうるものと考えられた。
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© 2012 一般社団法人 日本血液学会
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