臨床血液
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特集:臨床血液学 ―最新情報と今後の展望2018 (骨髄系疾患)―
骨髄増殖性腫瘍:治療最前線
上運天 綾子幣 光太郎下田 和哉
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2018 年 59 巻 6 号 p. 741-746

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抄録

骨髄増殖性腫瘍のうち,polycythemia vera(PV),essential thrombocythemia(ET)の生命予後は比較的良好である。現在の治療の主眼は血栓症の予防であり,PVでは瀉血とhydroxyurea(HU),aspirinが,ETではHUまたはanagrelideが第一選択薬として使用されている。次世代のinterferonであるropeginterferonとHUを比較した前向き第3相試験の長期観察結果では,ropeginteferonはHUと比べ血液学的効果にすぐれており,有害事象はより少ないという結果であった。骨髄線維症の生命予後は不良であり,中間リスク-2,あるいは高リスクで適切なドナーが得られる場合は,造血幹細胞移植が考慮される。移植非適応の場合,JAK1/2阻害剤であるruxolitinibは,骨髄線維症に伴う脾腫,全身症状の改善に優れた効果を示すのみならず,生命予後延長効果も示されている。過去に行われた複数のJAK阻害剤の開発は,主に有害事象のために断念されてきたが,最近になり期待がもてるJAK阻害剤の成績が報告されている。また,ruxolitinibでは改善が望みにくい貧血,骨髄の線維化を標的とした薬剤の開発も行われている。

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© 2018 一般社団法人 日本血液学会
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