臨床血液
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症例報告
Venetoclax azacitidine療法により早期に細胞遺伝学的寛解が得られたMYC遺伝子増幅を伴う二重微小染色体を有する急性骨髄性白血病
藤井 文彰, 野島 慎悟, 松岡 里湖, 柿木 康孝
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2023 年 64 巻 7 号 p. 626-632

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抄録

症例は81歳女性,貧血,血小板減少を認め当科精査入院となった。骨髄検査では芽球を54%認め,急性骨髄性白血病(French-American-British分類:M2,World Health Organization分類:AML,NOS,AML with maturation)と診断した。染色体検査では,46,XX,3~45二重微小染色体(double minute, dmin)【14/20】を認めた。SKY法からdminは8番染色体由来であることを確認し,FISH法では多数のMYCシグナルが検出され,dmin上でMYC遺伝子の増幅が生じていると考えられた。初回寛解導入療法として,venetoclax azacitidine療法を行ったところ,1コース後で骨髄中の芽球消失を認め完全寛解(complete remission, CR)となり,2コース終了後には,FISH上MYCシグナルの消失を認め細胞遺伝学的寛解(cytogenetic remission, CyR)に至った。現在,4コースを施行し,CyRを維持している。MYC遺伝子増幅を伴うdminを有するAMLの症例は稀であり,予後不良が予測されたが,venetoclax azacitidine療法が治療抵抗性を打破する可能性があると考え報告する。

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© 2023 一般社団法人 日本血液学会
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