2022 年 28 巻 p. 73-78
河川構造物の変状を評価し,使用可能性に関する性能評価指標を構築する事や検査により状態を把握する事は,効率的に維持管理を行う上で重要な課題である.本研究では,樋門の性能評価指標として固有振動数に着目し,既存の2樋門(A及びB樋門)に対し,計測にて門柱部の固有振動数とその変化の捕捉が可能か検証した.A樋門では衝撃振動試験を適用し,柱部材系と全体系での2つの固有振動数を確認するとともに,門柱の損傷付与前後の固有振動数の変化を検証した.B樋門では振動計による常時微動計測を適用し,樋門周辺の土圧の変化による固有振動数の変化,門柱の内部鉄筋の切断前後の固有振動数の変化を検証した.本調査結果および他分野の動向を鑑み,固有振動数を樋門の性能評価指標として活用できることが分かった.