2023 年 29 巻 p. 139-144
堤防の築造時等には法面保護を目的とした張芝が行われ,基本的に芝の育成を目的とした抜根等の養生工が行われる.しかしながら,高草丈の外来植物等が発芽や侵入により生育・繁茂すると,芝が被陰されて衰退する.芝の衰退や外来植物等の侵入は堤防法面の耐侵食力の低下,高草丈草本による堤防点検等の目視確認への支障等,堤防管理に影響を与えることになる.筆者らは,この様な問題解決のため,芝以外の植生の侵入・生育の要因として張芝及び堤防工事で用いられる土砂に着目した.
本稿では,施工直後における張芝及び土羽土からの発芽抑制に着目し,植調剤等を用いた高草丈草本等の発芽抑制及び張芝の保護が可能となる施工及び芝養生手法を提案する.