2023 年 29 巻 p. 185-190
国土交通省下館河川事務所が管理する鬼怒川・小貝川では,近年,堤防への竹の侵入により,除草工事及び堤防点検・巡視への支障,竹の根が堤体機能へ及ぼす影響が懸念されている.
本調査では,堤防に侵入した竹の抑制等の対策を試みるとともに,竹が繁茂する堤防において堤体への影響を把握するため,竹の根の実態を確認し,堤体への影響を検討した.その結果,堤防に侵入した竹の根は,侵入源である高水敷側が最も多く,天端に近づくほど少なくなり,根の深さは40cm程度までで,堤体内部への影響は小さいことがわかった.また,堤防に繁茂する竹については,除草の回数を3回以上とすることで対処が可能であり,視認性が確保でき,竹を抑制する可能性もあることが考えられた.