2023 年 29 巻 p. 197-202
固定堰が連続する区間では,土砂堆積に伴う樹林化,流下能力不足等が顕在化している事例が増えてきており,堰の改築や可動堰化,河道掘削等の対策が急がれる.しかし,堰の影響を受けて土砂が分級を伴いながらどのように堆積するのか,また,土砂境界条件の違いが土砂動態にどの程度影響するのかについて基礎的知見が十分に得られておらず,現状把握や対策実施後の予測が困難となっている.
そこで本研究では,砂,礫,石を含む混合粒径土砂の供給を可能とした水理模型実験により,堰が連続する区間の土砂堆積と分級の機構を把握した.また,河床変動モデルでどの程度現象を表現できるのかを確認し,再現性向上に資する計算条件設定法を提示した.