2023 年 29 巻 p. 335-340
陸域・水域,水表面に浮かぶ漂流物の位置を面的に捉えられるXバンドレーダ(画像レーダ)により,天竜川河口域の地形変化,出水時の表面流速分布を計測した.2013年以降に行われた河道内砂州の掘削に着目し,掘削後の地形変化(浸食・堆積)と掘削前後の河川流の変化を調べた.掘削にはその効果が持続したもの,持続しなかったものがあった.2010年と2020年の出水時の表面流速分布を推定し比較した.その結果,砂州の掘削により河積が大きくなり,水際と河道砂州があった領域の流速は減じ,最大流速が発生する位置は河道中央付近に移った.また,掘削域の平均水表面流速は小さくなった.