2023 年 29 巻 p. 563-568
利水安全度の低下をもたらす高濁度河川水の発生を実時間予測することを目的として,濁度のヒステリシス特性を評価できる新たな濁質流出モデルを構築し,逐次型データ同化である粒子フィルタを用いた濁度推定方法を提案した.また,レーダ雨量の補正にも粒子フィルタを適用し,濁質発生源となる土地利用分布と降雨の空間分布を評価した.高濁度発生時の観測データを例として検討した結果,一般的なLQ式による従来の濁度評価法に比べて格段に精度が高く,2〜6時間先の濁度を実時間予測できることを示した.