2024 年 30 巻 p. 107-112
兵庫県を流れる加古川とその左支川美嚢川との合流点近傍では,下流の加古川大堰による湛水や上流河道の弯曲の影響を受け,合流部右岸の砂州の固定・肥大化,澪筋の左岸への偏向が進行し,治水・河川環境上の多くの課題が生じていた.このため,合流部直上流にコンクリートブロックによる不透過水制工が設置された.その後,出水により右岸側の砂州は消失したが,水制背面から美嚢川合流部前面にかけて新たな砂州が生じるなど,その効果は十分に発揮されていない.本研究では,模型実験及び数値解析により加古川と美嚢川合流部周辺の河川地形の形成要因を明らかにするとともに,透過型の杭列水制を用いた河川合流部の合理的な管理手法の有用性について検討した.