2024 年 30 巻 p. 299-304
洪水前後の2時期のALBを実施した河川において,河道三次元地形データを用いて河道変化状況を点検した結果,空中写真や横断測量などの従来得られた情報のみで点検する場合には,水面下の落差や洗掘といった要注意地形の変化を見逃す,堆積・侵食等の地形変化を逆に捉える,砂州の形状や移動状況を適切に判断できないといったミス・見落としが生じ得ることを示した.また,平面二次元河床変動計算において,ALBから得られる面的地形情報や樹木群情報(範囲,抵抗)を反映することによって,流路変動を含む大規模な河床変動を精度良く計算できることを示した.これらを踏まえ,適正な河道管理を行う上で,今後は河道三次元地形データが不可欠であることを示した.