2024 年 30 巻 p. 507-512
近年の気候変動により洪水被害が激甚化している現状を踏まえ,集水域の様々な所で雨水貯留・浸透による降雨の流出抑制が求められている.本研究では,簡易的な排水制御手法を用いた屋上貯留方法を提案した.本手法の排水量低減効果を示すために,まず屋上諸元調査を行い,模型実験より排水量と周辺水位の関係(H-Q式)を調べ,これを用いて仮想屋上での水収支解析を行った.その結果,屋上の排水口に設置されているルーフドレン(RD)の開口部を一部塞ぐ手法を提案し,本手法を用いることで排水量を抑制できることを示した.また,水収支解析の結果,仮想屋上において最大排水量の約50%を削減することができ,本手法が都市部における雨水貯留対策として有効であることが示された.