2025 年 31 巻 p. 115-120
平面二次元以上の洪水流解析モデルを構築する際には,過去洪水で取得された痕跡水位や水位観測所で観測された時系列水位と計算水位の比較を行い,再現性を確認する.再現性向上を目的とした粗度係数や樹木群抵抗のパラメータ調整では,パラメータ同定に複数回の計算が必要な場合がある.また,河道の平面形状や構造物などを適切に評価するには平面二次元以上の洪水流解析モデルが必要と考えられるが,準二次元モデル等と比較して計算時間が増加するため,モデル構築までに労力と時間を要する.
以上を踏まえ,平面二次元以上の洪水流解析モデルの構築労力を低減することを目的として,粗度係数調整に平均成分加速法(以下ACA法)を適用した場合の粗度係数調整フローを整理し,ACA法が粗度係数の調整計算の効率化に寄与する効果を確認した.