2025 年 31 巻 p. 181-186
ダムの堆砂対策の一つである土砂バイパストンネルでは,土砂が高速でトンネル内を流下することによる水路インバートコンクリートの損傷が課題となっている.本論文では,土砂バイパストンネル内の流況・土砂流下の特徴把握及び損傷抑制に寄与する水路形状設計のための基礎検討として,水理実験と数値計算を実施した.水理実験では,水路幅と水深の比(アスペクト比)によって流下する土砂量の横断分布が異なることを確認した.また,数値計算では,水路実験の再現計算により,乱流モデルについて検証するとともに,損傷軽減に資する水路形状について検討した.