河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
表面被覆型対策工が設置された堤防裏法部の流れと堤体侵食を評価する解析手法の開発と堤体表面に形成された初期侵食が及ぼす影響評価
後藤 岳久福岡 捷二
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2025 年 31 巻 p. 193-198

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抄録

本研究では,堤防裏法部に連接ブロックと吸出し防止シートを設置する表面被覆型対策工周辺の越流時の流れと,それに伴う堤体侵食を解析している.解析では,連接ブロックより上層の流れを解析する空気混入の影響を考慮した非静水圧準三次元解析法(Q3D-FEBS)と,連接ブロックの隙間と吸出し防止シート内部,その下の流れを解析する各材料の不透過領域の占有率を考慮した多層流モデルを組み合わせ,吸出し防止シート下の堤体表面の流れを解析し,それに応じた堤体侵食を評価できる解析法を構築した.解析法は,国総研で実施された堤体表面に初期侵食がある場合と無い場合の堤防越流侵食実験に適用され,初期侵食が堤体侵食に及ぼす影響について検討した.

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