2025 年 31 巻 p. 313-318
地震時における斜面崩壊の発生から崩壊土砂の河道への到達までの現象を確率で表現し,河道閉塞確率を算出する手法を開発した.令和6年能登半島地震を用いて検証を行い,河道閉塞確率によって河道閉塞箇所をおおむね抽出可能であることを示した.さらに,河道閉塞確率の高い地点の下流では,地震後の降雨による土砂流出が増加する可能性が示唆された.開発した手法を荒川流域に適用し,関東平野北西縁断層帯で想定される地震を用いて河道閉塞発生危険度の予測を行った.その結果,大規模ダムの上流域をはじめとした,河道閉塞の危険性が高い地域を抽出することができた.ダム貯水池への土砂流入量が増加する可能性がある.