2025 年 31 巻 p. 331-336
本研究では,気候変動を踏まえた治水計画における技術的課題の一つとして,5km解像度のd4PDF降水量を十分に活用するため,バイアス補正手法による流量推計結果の差異に着目し,点単位の補正結果をティーセン分割により用いる従来の方法と新たに提案された空間内挿によるメッシュ単位のバイアス補正手法による流量推計が,どのように異なるかという点について分析を行った.その結果,流域平均雨量に対しては10~30mm程度,ピーク流量では5~10%程度の差が生じ,特に中程度の降水量・流量において相対的な誤差が大きい傾向が見られた.一方で空間分布を考慮することによりティーセン分割では捕捉できない降雨の分布を反映することによる利点も見られた.