河川技術論文集
Online ISSN : 2436-6714
水域・陸域を統合した河道内ハビタットの中長期評価モデルの構築及びその活用
周 月霞, 戸田 祐嗣, 濱千代 晃平
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2026 年 32 巻 p. 13-18

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抄録

気候変動に伴う洪水外力の増大が懸念される中,治水面では河道樹林化による流下能力低下,環境面では多様なハビタットが攪乱により更新される「シフティング・モザイク」の創出・再生が課題となっている.本研究では,平面二次元流れ・河床変動解析(Nays2DH)に水域の瀬・淵判別と陸域の植生動態を組み込んだ連成モデルを構築した.その上で,陸域(自然裸地・草本・木本)と水域(瀬・淵・その他水域)を統合したハビタット区分に基づき,中長期的な変化を「植生繁茂」「樹林定着」「攪乱」「景観維持」「景観単調化」の5つのシフティング指標に分類した.長良川48.0k–55.0k区間を対象に,提案したシフティング指標の妥当性を検証した.さらに,ハビタットのシフティング頻度及び河道全体に占める面積割合を定量評価する枠組みを提案し,洪水時系列パターンの変化と河道掘削がシフティング・モザイクに及ぼす影響を分析した.本研究は,治水と環境の両立に向けた河道管理に資する知見を示すものである.

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