2026 年 32 巻 p. 199-204
本研究は不変量解析に基づく不透過型水制群周辺の流れ特性の解明,および不変量解析によって作成された不変量マップの有効性を検討した.その結果,相対水制高が小さい場合,二方向のエネルギーが卓越するパンケーキ型構造と一方向のエネルギーが卓越する葉巻型構造が共存した状態となることがわかった.相対水制高が高い場合,上流側ではパンケーキ型構造と葉巻型構造を併せ持つ状態となる一方,下流側では葉巻型構造となり主流方向の変動が卓越する構造へと遷移することが明らかとなった.また,不変量マップを用いることで計測誤差や数値モデルの破綻を可視化できるため,データの品質向上のための基盤となり得ることが示唆された.