2026 年 32 巻 p. 241-246
静岡県を流下する大井川流砂系における総合的な土砂管理の取り組みについて報告した.大井川流砂系では,令和2 年6 月に本川上流にある長島ダムより下流を対象(主として河道~河口~海岸域)とした大井川流砂系総合土砂管理計画【第一版】を策定し,現在,その改定にあたる第二版計画を検討している.第二版計画においては,土砂生産・流送領域からの土砂供給状況を把握することを目的として,光学衛星画像を用いた崩壊地の判読を実施した.その結果,流砂系内の崩壊地は,主要支川である寸又川流域に多く分布していることが明らかとなった.また,複数のダムにおける堆砂実績を基に,河道に流入する土砂量を見積もることで,より確からしい土砂の収支を表現できることを示した.