2026 年 32 巻 p. 259-264
本研究では,総合土砂管理や森林管理など流域治水対策に活用するため,モデル化が比較的簡易な分布型土砂流出モデルを開発した.流出モデルは分布型降雨流出モデル( RRI モデル)を,土砂移動モデルは非平衡河床変動モデルを採用した.RRI モデルで算定された流出量及び地勢勾配に応じて土砂移動形態(土石流・掃流状集合流動・掃流砂+浮遊砂)を判定し,それぞれの移動形態に応じた平衡土砂濃度及び土砂濃度を算定して,流量に乗じて土砂流出量とした.開発した分布型土砂流出モデルを青蓮寺ダム流域に適用し,流域内の不安定土砂層厚と斜面土砂発生量を仮定して 13 年間の再現計算を行い,ダムに流入する流量及び土砂量・質( wash-load +砂,砂礫),さらに流域内の斜面変化の妥当性を確認した.