抄録
本研究では、中学生を対象としてSDGs を活用した防災講座を実施し、防災学習やSDGs への関心の変化について明らかにすることを目的とした。その結果、以下の5 点が明らかとなった。
1.自身の地域に住み続けたいと思っている者は、災害が起きたときの被災状況に対する
想像力が高く、災害の被害に対する危機感を感じている。
2.自身の住む地域を「安全」であると思っている者は、社会や他人のために何かをしよ
うという意識が高い。
3.防災学習を経験したことで災害が起きた際にどのようなことが起きるのか、どのよう
な行動をしたらよいのかへの意識が高くなる。
4.家族に必要な水の量を考えることができると回答した者は、災害に対する関心が高い。
5.日本や世界の最新技術について関心を持つことができると回答した者は、災害に関し
て不安に感じている。