スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
男子大学フェンシング選手のアジリティー能力と下肢パワー発揮能力に及ぼすトレーニング効果:
種目間の違いに着目して
梶山 俊仁 小林 勇気相馬 雅樹林 卓史禿 隆一新井 祐子井上 裕二大塚 道太古田 久黒川 隆志
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ジャーナル オープンアクセス

2022 年 14 巻 p. 137-144

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抄録

フェンシングのエペとサーブルを専門種目とする男子大学選手各9 名を対象とし,アジリティー能力と下肢パワー発揮能力改善ための体力トレーニングと実戦練習トレーニングを考案し,8 週間のトレーニング効果を検討した.トレーニング前値でみると,エドグレンサイドステップにおいてサーブル(32.4 回)はエペ(27.2 回)より有意に高く(P<.05).両足を揃えた連続5 回跳びにおいてもサーブル(13.63m)はエペ(12.43 m)より有意に高かった(P<.05).トレーニング前後の比較では,エドグレンサイドステップにおいてサーブルの後値(35.7 回)は前値(32.4 回)より有意に高く(P<.01).両足を揃えた連続5 回跳びにおいてもサーブルの後値(14.01 m)は前値(13.63 m)より有意に高かった(P<.01).エペではトレーニング前後値に有意差が認められなかった.以上, サーブルのみに効果の高い実戦練習により両能力にトレーニング効果が発現した.

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© 2022 日本スポーツパフォーマンス学会
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