スポーツパフォーマンス研究
Online ISSN : 2187-1787
知的・発達障害児を対象とした柔道の効果的な指導方法の検討:
「前回り受身練習用シート」による支援の有効性
小崎 亮輔 小澤 雄二
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2023 年 15 巻 p. 412-425

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抄録

本研究では,発達障害や知的障害を有する児童及び生徒を対象に,柔道の基礎的な技能である前回り受身の効果的な習得方法を検討した.知的障害児及び発達障害児は運動が苦手であるケースが多いことから,視覚的支援を導入するために「前回り受身練習用シート」が使用された.本研究の被験者は,放課後等デイサービスに通う18 名の児童及び生徒であった.被験者の多くはASD やADHD などの発達障害,または知的障害を有していた.本研究ではまずプレテストを実施して,被験者の前回り受身の習得度を測った.習得度の評価については「『前回り受け身』のできばえ採点表」が使用された.その後,「前回り受身練習用シート」を使用した約2 ヶ月間の練習期間を設けた.練習期間後,ポストテストを実施して再度前回り受身の習得度を測定した.その結果,被験者の多くは前回り受身の習得度(「前回り受け身のできばえ採点表」による得点)が上昇したことが明らかとなった.以上より,「前回り受身練習用シート」を使用した視覚的支援が前回り受身の習得に有効であることが示唆された.

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© 2023 日本スポーツパフォーマンス学会
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