新学習指導要領では「キャリア教育」の充実を図ることが明記され、そのための指導方法として特別活動における学級活動で、「児童(生徒)が活動を記録し蓄積する教材等を活用する」と記載された。しかし、我が国ではこれまで「記録」に関する教育が系統立てて行われておらず、教員が適切に指導できるかどうかの懸念がある。そこで、本研究では、旧学習指導要領と新学習指導要領を比較して「記録」に関する教育の機会に変化があったか、また、新学習指導要領において「記録」に関する指導がどのように行われるのかを学習指導要領解説を対象として検証した。その結果、小中学校の教育では、記録については、「作成」して「活用」することを中心に指導が行われ、「記録」や「記録管理」の概念について学ぶ機会が提供されていないことが明らかとなった。今後、児童(生徒)に対してこれらの指導が充実されることが望まれる。