本研究は,高齢者と家族介護者を対象に,それぞれの特性がデイサービスの利用・非利用を予測できる要因であるか否かをパネル調査に基づいて明らかにすることを目的とする.要因としては,主として家族介護とデイサービスに関する態度や意識を取り上げ,これらの要因は初回調査において測定した.初回調査は高齢者・家族のペア104ケースに実施した.分析の結果,高齢者,家族介護者のいずれも,デイサービスに対する態度のうち利用による効果に対して否定的な考えをもっている人で利用の割合が低かった.また,高齢者については自立度が低い,経済的に苦労している,対人関係の面でサービス利用に抵抗がある場合に利用割合が低かった.以上の以外にも家族介護者の間では強い効果のある要因は観察されなかったものの,その結果は仮説を支持するものではなかった.