訪問介護のサービス提供責任者を対象として,そのストレッサー尺度の開発を目的に2回の調査を行った.構成概念を利用者との関係,ケアマネとの関係,ヘルパーとの関係,上司との関係, 仕事の忙しさ,知識技術の6因子で表わすモデルを設定し,探索的因子分析を行ったところ,2回の調査とも仮説どおりの因子が抽出された.また,モデルの評価のために確認的因子分析を行ったところ,モデルの適合度指標は十分な値を示し,構成概念妥当性が確認できた.基準関連妥当性を検討するためGHQ,バーンアウト尺度を外的基準としてストレッサー6因子との関連を調べたところ,いずれも有意な相関を示し妥当性が確かめられた.各因子の信頼性はCronbachのαが0.67〜0.93になり,ある程度の信頼性が確認できた.