ヘルパーの援助力尺度の開発を目的として,ヘルパーを対象に調査1(n=264)と調査2(n=531)を行った.調査1を基に因子分析を行い,利用者への気づき,考える援助,後ろ向きの態度(クライエント中止の逆)の3因子でヘルパーの援助力を表すことにした.利用者への気づきと考える援助の因子は,アセスメントと計画性を表しているので,上位に2次因子(ニーズ把握と計画力)をおき,これと後ろ向きの態度が共分散をもつというモデルを設定した.モデルの評価のために確認的因子分析を行ったところ適合度指標は2回の調査で十分な値を示し構成概念妥当性が確認できた.自己効力感,バーンアウト,職務満足感を外的基準として関連を調べたところ,いずれも有意な相関を示し基準関連妥当性が確かめられた.下位尺度のひとつでクロンバックのαが低いものの,尺度全体ではある程度の信頼性が認められ,ヘルパーの援助力を測る手がかりになると思われる.