老年社会科学
Online ISSN : 2435-1717
Print ISSN : 0388-2446
原著論文
家族ユニットにおける介護生活評価指標の開発
堀口 和子岩田 昇松田 宣子
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2013 年 35 巻 1 号 p. 15-28

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抄録

 本研究の目的は,介護生活継続を可能にする家族の認識と対処行動を抽出し(研究Ⅰ),家族ユニットにおける介護生活評価指標を開発すること(研究Ⅱ)である.研究Ⅰでは,中・重度要介護者を3年以上在宅介護している14家族(計18人)を対象に半構造化面接を実施し,介護生活継続を可能にしている要素を抽出した.研究Ⅱでは,この要素に基づいて評価指標(Family Caregivers’ Appraisal Checklist;FACL)を試作し,訪問看護サービスを利用する1,020家族に試用した.771家族の回答を個人用の認知的介護評価・対処方略尺度項目群とともに因子分析し,FACLの測定次元を検討した結果,FACLは認知評価・対処方略に加え,経済状況・介護継続意思・介護体制などの個人レベルでは見逃されてきた次元より構成されていた.在宅での介護生活の状況を評価するには,家族単位で多角的に評価する必要があることが示唆された.

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© 2013 日本老年社会科学会
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