2014 年 35 巻 4 号 p. 419-428
本研究は,介護福祉士養成施設の介護教員の自由記述調査をとおして介護福祉士の専門性の構成要素を抽出することを目的とした.調査は日本全国の4年制介護福祉士養成施設と関東地域の2年制介護福祉士養成施設の介護教員276人を対象に自由記述式質問紙調査を行った.回答者65人の回答文を意味のあるまとまりに切片化してコード化し,内容に親近性のある同士に束ねる過程を繰り返して行い,カテゴリー化した.
その結果,148コードが得られ,17のサブカテゴリーから8つのカテゴリーが抽出された.これらの介護福祉士の専門性の構成要素としての相互関係を試みたところ,“日常生活の支援”をはじめ“生きがい支援”を実践するには,“利用者との関係形成”と“介護過程の展開”が重要な要素であることが結論づけられた.また,その基盤として“知識と技術”“倫理”“役割認識”“連携”の4つが不可欠な要素であることが示唆された.