本研究は,社会活動への参加に至るまでの中高年の老後観と老後の準備行動を活動志向とみなし,情報活用の位置づけを年代による比較をとおして明らかにした.対象者は40歳以上の男女676人であった.
その結果,中年前期群(40〜54歳)の社会活動は,余暇活動的意味合いが強く,情報活用も関連していなかった.中年後期群(55〜64歳)では,「技術の習得や能力向上」の準備行動に沿った「公的地域情報誌」の活用が社会活動への参加に関連を示した.一方,高齢期群(65歳以上)では,「変化挑戦的」な老後観と「人との関係性構築」「生きがい」「技術の習得や能力向上」「安定した経済状態の維持」の準備行動に沿った「紹介」「公的地域情報誌」の活用が社会活動への参加に関連していた.
本研究により,中年後期以降の社会活動への参加における情報活用の有効性が実証され,年代によって異なる情報提供手段が必要とされることが示唆された.